2010年代産業用無人ヘリコプター(ドローン)の実用化(ヤマハ発動機、他)
1987年に世界初の産業用無人シングルローターヘリコプター「R-50」を商品化し、農薬散布など、産業応用の途を開いたヤマハ発動機は、2016年に、水冷4サイクル390ccエンジンを搭載し、ペイロード(搭載重量)35kgで、80-100分の飛行可能な「FAZER R G2」を発売した。インマルサット静止衛星通信を介して、1700km離れた場所からの遠隔操作も可能で、離島、山間僻地への荷物運搬など、用途を拡げている。
2014年にDJI(大疆創新科技有限公司)が発売したマルチローターヘリコプター「PHANTOM」は、カメラドローンとして人気となり、「ドローン」という名前が一気に広まった。ドローンは、ホビー使用が多いが、農業(農薬散布、生育観察)、土木建築(構造物点検、測量)など産業用としても広く活用されている。