2001年W-CDMAモバイル各社より発売(NTTドコモ)
NTTドコモとNokiaやEricssonなどの欧州の携帯電話機器メーカーによる共同開発であり、欧米やアジア各国で採用されている。日本ではNTTドコモの「FOMA」、ソフトバンクモバイルの「SoftBank 3G」、 イー・モバイルで採用されている。採用しているダイレクト変換方式(ホモダイン方式)は、ベースバンド帯と無線周波数帯とを直接直交変調、直交検波する方式であり、IF段のフィルタが不要になることや、 シンセサイザが送受各1個で実現できるようになることから、回路の小型化、集積化が容易になった。本技術の採用が可能となった理由としては、SiGe-BiCMOSなどのアナログ半導体プロセスの進化がその1つであるが、 W-CDMAを採用したことでダイレクト受信機の実現が容易になったことも関係している。