業界動向1990年代
日本半導体業界の苦悩、デジタル化第2波
- 日米半導体協定による、FMV、外国製半導体アクセス等日本の半導体産業を取り巻く環境は厳しく、この状況は1996年日米半導体協定終結交渉まで継続した。
- 同時に韓国、台湾の半導体メーカの半導体市場参入、米国メーカの復権により日本メーカはさらにシェアを落とした。特に1990年代後半の不況を経て、 韓国では半導体産業の再編と 積極的な開発・投資戦略でDRAMでのステータスを急速に上げた。
- 1990年代の半導体需要の大きな牽引力はPC、周辺機器、OA機器であり、特にWindowsのバージョンアップに従うPCの買い換え需要とその反動が交互におこり、半導体需要も大きく影響された。 また、半導体の市場でも従来日系セットメーカが世界のイニシャチブを持っていた民生機器用途から、米国・アジアを生産拠点とするPC、周辺機器用半導体の需要が拡大、 このため半導体の地域別需要もアジアのウエイトが大きく伸びた。