業界動向1980年代
日本半導体産業の台頭と米国の苛立ち、日本民生市場の拡大継続、デジタル化第一波
- 品質の重視、旺盛な投資による価格競争力の向上と、安定した供給力確保を中心とする日本の半導体メーカの戦略は、日本の半導体のステータスを大幅に向上させ、DRAMを中心に米国メーカの採用が相次いだ。 しかし、一方で日本の半導体のシェア急拡大に対し、米国半導体業界の危機感が高まり、一連の日米半導体摩擦問題につながった。
- 民生機器では、VTR、CD、テレビゲーム等の新たな製品が本格的な普及期を迎えた。この時期、日本のセットメーカは世界のセット供給をリードし、国内の民生用半導体は堅調なその需要を支えた。
- Apple社のMaCや、IBM PCなどによるパソコンの市場化、欧州における第2世代携帯電話等、デジタル化の第一波が出現し、1990年代以降のデジタル化第2波に繋がっていった。