集積回路1990年代
システムLSI(SoC)の時代
DRAMでは大容量化が進んだが、ビジネスとしては韓国勢が台頭し日本勢は劣勢となっていった。一方新しくフラッシュメモリが登場し市場が広がり始めた。マイコンではIntelやMotorolaの セカンドソースを追求する路線からオリジナル路線への転換が進み、32ビットオリジナルマイコンが登場した。チップに集積される素子数の増大により、システム機能のより多くの部分をチップ上に 集積することが可能になり、システムLSI(SoC:(System on a Chip))が実用化される時代を迎えた。1990年代後半には、ロジック製品においてファブレス(設計)とファンドリ(製造)の分離が始まった。LSIチップに搭載集積されるシステムが大規模化して設計力が重要となるにつれて、 設計技術やEDAツールの面で先行する米国との差が広がっていった。