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1962年 ECL論理のIC MECL Iの発売 (米国 Motorola) ~集積回路~ |
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バイポーラプロセスを用いた論理回路には、トランジスタ動作の飽和領域を用いるRTLやDTL、TTLなどと、不飽和領域を用いるECL(Emitter Coupled Logic)などがある。飽和領域を使う論理回路は出力が安定してかつ論理振幅も大きく取れるため使いやすい反面、ベースへの少数キャリア注入による蓄積効果が起こり、スイッチング時間が遅くなる欠点がある。これに対してECL回路は、図に示すようなトランジスタのエミッタ同士を結合した差動増幅器の構成となっている。この回路の片側のベース(VBB)に論理振幅の中間値を基準電圧として与えておき、反対側トランジスタの入力電圧が基準値より大きいか小さいかで左右のトランジスタの動作を切り換える。そして、入力を複数にすることで論理が構成される。ECLはトランジスタの不飽和領域を動作に用いるため蓄積効果が起こらずスイッチング時間が極めて早くなる特徴を備えている。また、どちらかのトランジスタが必ず動作しているためスイッチング時の電力変動が少なく、かつ出力振幅も小さいためノイズの発生が抑えられる長所もあるが、消費電力が大きい短所もある。 モトローラ社が製品化したMECLⅠシリーズは、平均伝播遅延時間が6nsと当時の論理回路としては極めて早く、超高速動作が求められる大型コンピュータに主に用いられた。パッケージは10ピンTO-5型キャンタイプである。 |
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【参考文献】 1) 「エミッタ結合論理」『フリー百科事典ウイキペディア日本語版』2010年9月13日 (月) 00:29 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82% BF%E7%B5%90%E5%90%88%E8%AB%96%E7%90%86 2) Motorola MECL logic family datasheets, 1963 【移動ページ】 集積回路/該当年代へ 【最終変更バージョン】 rev.001 2015/6/16 |