1950年代は真空管から半導体への移行を手探りで追いかけた時代で手工業時代と言える。米国から発表された論文や情報などの追徴実験、 渡米により持ち返った手書きのメモや図を見ながらの試行錯誤から商業的な量産がいよいよ国内でスタートする時代でもあった。
1950年代後半、日本各社は米国から基本技術を導入し、横型ゾーンメルティング炉を内製してゲルマニウム結晶を作り、 合金炉を内製して合金型トランジスタを生産した。なおソニーは結晶成長型のトランジスタを製造した。