1940年代末に米国で発明されたトランジスタが日本でも量産開始され、高周波特性や信頼性の向上が大きく進んだ。一方、米国では1959年にICに関する2つの基本発明がなされ、IC時代の幕が開いた。
TIのJack Kilbyが半導体ICを発明した。これは、半導体基板に抵抗やトランジスタなど複数の回路素子を形成して電子回路を構成するもので、ICの基本特許となった。
FairchildのRobert N. Noyce がプレーナICを発明した。Siウェハ上に複数のトランジスタ・抵抗・コンデンサを形成し、不純物拡散によって形成された 二酸化シリコン膜を残したあとにアルミニウム膜(導体)による回路形成を行うというもので、Kilby特許とともにICの基本特許となった。