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1968年 CMOS汎用ロジックICの登場 (米国 RCA) 〜集積回路〜 |
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1963年、FairchildのF. M. Wanlassは相補型MOS (CMOS) の基本概念を発表、スタンバイ電力が小さく、高集積化に適していることを予見した。これが汎用ロジックの世界で実現される。 当時TIが発売していたTTLの7400シリーズはデジタルICのデファクト・スタンダードであったが、バイポーラトランジスタを使用していたため消費電流が大きかった。これに対して、米RCA社は1968年にCMOS汎用ロジックICである4000シリーズを発売した。ただ4000シリーズはTTLの7400シリーズとは互換性が無かった。単純なインバータやOR、ANDゲート回路においてもピン配置が異なっていた。4000シリーズはCMOSの特徴として低消費電力であり、電源電圧範囲も3-18Vと広かったが、スピードがTTLの10MHzに対して1MHzと低速であった。また、絶縁ゲートを持つCMOSのため静電破壊に弱かった。 既にTTL標準ロジックICで設計された基板が多数開発されていたことと、TTL標準ロジックICは量産による低価格化が進んでいたことから、初期のCMOS標準ロジックICは低消費電力や広い電源電圧範囲などを必要とする限られた用途に使われるのみにとどまった。 しかし、やがてTTLとピン配置において互換性のある74HCシリーズ(74シリーズと互換性のあるHigh Speed CMOSを表す)が出現し、さらに74HCT(High Speed CMOS TTL compatible)や74ACTのように入力信号の電位条件がTTL互換でありTTLと直接接続できるタイプが出現した。これらによりCMOS標準ロジックは一気に普及し、価格も下落したため、TTL標準ロジックICよりも多く用いられるようになった。 4000シリーズも多くの会社から互換製品が発売された。また4000シリーズは人工衛星などの用途にも長い間使用された。 |
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図 4001(Quad 2-Input NOR Gate)のピン配置 |
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【参考文献】 1) 「汎用ロジックIC」『フリー百科事典ウイキペディア日本語版』(2010年8月13日09:38) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%8E%E7%94%A8%E3%83%AD%E3%82% B8%E3%83%83%E3%82%AFIC 【移動ページ】 集積回路/該当年代へ 【最終変更バージョン】 rev.001 2015/6/16 |