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1965年 ムーアの法則の提唱 (Gordon E. Moore) 〜集積回路〜 |
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Electronics Magazine 誌1965年4月19日号記事の中核となる部分は次のようなものである。 タイトル: Cramming more components onto integrated circuits (集積回路にもっと多くの素子を詰め込む) The complexity for minimum component costs has increased at a rate of roughly a factor of two per year... Certainly over the short term this rate can be expected to continue, if not to increase. Over the longer term, the rate of increase is a bit more uncertain, although there is no reason to believe it will not remain nearly constant for at least 10 years. That means by 1975, the number of components per integrated circuit for minimum cost will be 65,000. I believe that such a large circuit can be built on a single wafer. Mooreがこの論文を発表したころの1チップ当たりの集積度は64個程度であったが、過去のトレンドをグラフにすると図1のようになっていた。過去のトレンドでは1年で約2倍の率で集積度が向上していることから、Mooreは10年後の1975年には65,000個の素子を集積できると予測をしたのである。 実はこの論文が発表された1965年にはまだIntel社は設立されておらず、世界初マイコンも世界初DRAMもない時代であった。通常法則と呼ばれているが、当時技術的な裏づけがあったわけではなく正しく言えば予測であった。しかしながらその予測は40年以上にわたる集積度向上の事実により裏づけされて法則となった。 ムーアの法則は半導体の技術開発や経営の基本指針となってきた。半導体では莫大な資金や莫大な技術者を投入して微細化が進められてきたが、これはムーアの法則を信じる経営者の積極的な資金投入が、技術者の努力とあいまって達成されてきたものである。事実、ムーアの法則の通りに集積度は向上し、LSIの機能向上やコスト低減が達成されたのである。 「半導体素子に集積されるトランジスタ数は、18ヶ月〜24ヶ月で倍増する」という法則のなかで、18ヶ月で倍増するか、24ヶ月が議論になることがある。世間では当初18ヶ月と言われていたが、ムーア自身は自分で18ヶ月と言ったことはないと主張して、1975年には24ヶ月(2年)で2倍と言う見通しを出している。40年間の集積度向上の実績をみるとほぼ24ヶ月で2倍のペースが維持されている。 |
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【参考文献】 1) 参考文献 一国の盛衰は半導体にあり 牧本次生 工業調査会 2006年11月 【移動ページ】 集積回路/該当年代へ 【最終変更バージョン】 rev.001 2010/10/16 |