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1990年前半 CD/CDROM用デジタルサーボLSIの発達 〜集積回路〜 |
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1990年代に入るとPCの周辺の記憶装置はフロッピー、HDDといったものから、安価で、高速かつ大容量データの処理が可能な媒体のニーズが強くなって来た。その状況の中、Audioコンテンツ提供の媒体(Pure Audioのソース)は、カセットテープからCD(Compact Disc)への置き換えが急ピッチで進み、持ち運び、Discの安価性も世間で認知、更に650MBと大容量媒体であるCDROMとしての応用展開の機運が高まって来た。 まずは、1倍速、2倍速といった再生対応版のCDROMドライブの投入である。しかし、当時のCD/CDROMサーボLSIは、アナログが主流であったため、製造工程・Cost、高倍速化でいくつかの課題があったが、デジタルサーボと可変速再生技術で克服。 1) 製造工程・Cost アナログサーボ:光学系PUH、モータ系のサーボ調整は、Set毎にLine上で調整 デジタルサーボ:LSI自身が調整する事による、Lineでの無調整化と部品点数の大幅な削減 (アナログサーボは約80点、デジタルサーボは、約40点) 2)高倍速化 CDの回転制御にマブチモーターを使う事で、4倍速以上の再生、高速サーチ(アクセス)が可能。 Discの回転速度が安定していなくても再生できる技術(可変速再生技術)モータ制御の変動を吸収。 以上の技術の発達により、CDROMの高倍速化を実現。 また、PCの普及の時期とも重なって、大容量なソフト・コンテンツのPCへの高速転送・インストール(例えば、Windows3.1の登場と画像データの大容量fileの手軽なインストーラー、ビデオゲーム等の遊びの世界の利用)処理ニーズも強まり、CD-ROMへの高速化の要求がさらに高くなり、市場要求に合わせた製品展開が可能となった。 |
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図 CDROM倍速の推移 (提供:東芝) |
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