1986年
TAB LCDTVへの実装方式確立
〜パッケージング〜



1986年 松下電器産業(株)は、3インチカラー液晶TVを発売した。このTVにはLCDパネルが使用され、LCDパネルのアモルファスシリコンTFTを駆動するLSI素子の実装には、フィルムキャリアーを用い、アウターリード、インナーリードには、0.5μm厚みのAuメッキが施され、別基板上に形成されたAuバンプを、インナーリードに転写し、次いで、転写したAuバンプをLSI素子のAl電極に熱圧着する転写バンプTAB方式を用いた。パネル側接続には、絶縁樹脂接続方式(樹脂に収縮力を持たせた絶縁樹脂)が使われた。
LSI側のバンプは直径75μm、高さ30μmで、バンプピッチ50μm程度で、LCDパネル側の電極ピッチは100μm程度で、ITO電極とフィルムリード間に収縮力を持たせた光硬化性絶縁樹脂を塗布し、加圧下で樹脂をUV硬化させて接続した。


【参考文献】
松下電器産業兜メ;「TAB技術のすべて」(株)産業科学システムズ1994年発刊
田中誠一他;「a-SiTFTを用いた3インチカラー液晶TV」National Technical Report Vol33. No1 (1987.2)
畑田賢三;「3インチカラー液晶TV」電子材料 (1987-9)


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【最終変更バージョン】
2011/6/21