1994年
BGAの開発
〜パッケージング〜



1994年米国モトローラ社は、プリント配線基板上にN行×M列にBGA基板を配列し、基板の反りを
6ミル(0.15mm)に押さえる工夫(応力緩衝スリット)をした基板に、LSIを組立搭載し、樹脂モールド後、裏面にはんだボールをリフロー方法で取り付けたBGA基板がBGA(Ball Grid Array)に適しているとして特許出願した。この構造は日本でも特許登録(3493088)された。

この構造をOMPAK(Over Mold Package)と呼び、樹脂基板とはんだボールの組合せ構造の先駆けとなった。樹脂基板はBT(Bismaleimide−triazin)やFR−4基板で、基板寸法63W×187L×0.35T程度として、LSIの搭載端子数に応じて、はんだボール数とBGAの寸法サイズを変え、行と列の配置数を変え、組立コスト低減を図りQFP並みのコストを実現させるとした。

プリント基板にN行×M行にLSIを搭載してBGAを組立てる方法は、その後FBGA(Fine pitch BGA)やSiP(System in Package)など樹脂基板へのLSI組立方法へと継承されている。



特許 3493088 (平15.11.14)

【参考文献】


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【最終変更バージョン】
2010/10/26