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1960年 MOSFET発明(BTL) 〜個別半導体・他〜 |
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ゲート絶縁膜(MIS:Metal-Insulator-Semiconductor)型電界効果トランジスタ(FET)は1926年頃から、Lilienfeld, Heil, Shockley などにより提案されていたが、大量に存在する表面電荷(Surface State)の悪影響を克服できないため、動作には成功していなかった。1954年にBTL(Bell Telephone Laboratory)のC. FroschがSi単結晶を水蒸気中て高温熱処理することで、極めて良質の酸化膜がSi表面に成長することを発見した。1959年にBTLのJ. AttalaとD. Kahngは、この水蒸気酸化シリコン酸化膜をゲート酸化膜に用いるFET構造を考案し、世界で初めてその安定動作に成功、1960年に発表した。同時にUS特許3056888号、3102230号に登録された。 この時はまだMOSFETの名前は使われておらず、特許の発明の名称は“Semiconductor Triode”となっている。ソース、ゲート、ドレインもまだ使われておらず、カソード、グリッド、アノードとなっている。 MOSFETの商品化は1964年にGEやFairchildが、日本では1965年に日立が始めた。 |
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図1 US特許3102230号の実施例図 半導体基板12はやや抵抗の高いp型シリコンで、アノード14とカノード13の部分は部分的にn型になっていて抵抗を低くしてあり、ここに金属の電極24、25を設ける。半導体(シリコン、Si)の表面は酸化されて二酸化珪素(SiO2)膜22が作られている。SiO2絶縁体膜の上にグリッド21となる金属電極が付けられている。なお、アノードとカソードの電極はSiO2膜に穴を開け、半導体に直接、金属電極が接触させている。(1) |
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【参考文献】 (1) US特許 3102230 (2) “特許で読むMOS型電界効果トランジスタ“ 電光石材 http://denkou.cdx.jp/Ele/E1/EF1_3.html |
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【最終変更バージョン】 rev.001 2010/10/26 |