1980年代 後半
高密度プラズマ・イオン源による枚葉式エッチング装置
〜装置・材料/エッチ・洗浄・研磨〜
エッチング工程では、膜厚が薄くエッチング速度が速いポリシリコンエッチングにおいて、1977年に東京応化が枚葉式のプラズマエッチング装置を開発した。 1978年には、日電バリアン(現キヤノンアネルバ)がマルチチャンバー型の枚葉式RIE(反応性イオンエッチング)装置を開発した[1]。 しかし80年代前半に主流となったRIEではエッチング速度が遅いために、バッチ処理装置が主であった。一方、微細化とともにウェーハ領域のプラズマをより均一化させることが必要になり、枚葉式でエッチング速度を向上させるニーズが高まった。
80年代後半に、エッチング速度を向上させる高密度プラズマ・イオン源が採用されるようになり、本格的な枚葉式への移行が始まった。1986年、日立(現日立ハイテクノロジ―ズ)はマイクロ波プラズマ・イオン源を用いた枚葉式のRIE装置(M206)を開発した。続いて、1987年、Lam
ResearchがCCP(Capacitively Coupled Plasma;容量結合型プラズマ)を用いた枚葉式RIE(Rainbow)を発表した。これらにより、ドライエッチング工程は枚葉装置法式が主流になった。ドライエッチング装置の枚葉化を皮切りにして、プラズマCVD、スパッタなどの成膜工程や光加熱による酸化・アニール工程などの多くが枚葉式に移行した。
図 マイクロ波プラズマ源RIE装置、(M206A)
(日立ハイテクノロジーズ提供)
【参考文献】
[1] 半導体歴史館:1978年: 反応性イオンエッチング(RIE)装置
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