1996年
ハンドヘルドPC(H/PC)カシオペア (カシオ)
〜応用製品〜



1996年11月、カシオは携帯情報端末カシオペアを米国で発売、翌年には同じカシオペアの日本語版を発売した。マイクロソフト社は1996年のCOMDEX/Fallにおいて新しいOSであるWindows CEをリリースし、このWindows CEを搭載した携帯情報端末Handheld PCのコンセプトを発表した。この発表に同期してカシオはHandheld PCのコンセプトに準拠したカシオペアを発表した。カシオペアの一号機は16bit RISC CPU, 4MB ROM/2MB RAM を搭載したパームサイズ(175 mm x 92 mm x 26.5 mm)の携帯情報端末である。カシオペアに併せて、国内、海外の各社からも同じHandheld PCのコンセプトに準拠した携帯情報端末が発表された。
これらのHandheld PCは、1995年に発表され急速に普及していたパソコン用のOS Windows 95との親和性を武器に、当時立ち上がりつつあった個人情報端末PDAの市場へむけて、統一された製品コンセプトのもとに開発、発売されたものである。これらの製品はWindows OSとの親和性、キーボード入力などにより主としてビジネス分野でその強みを発揮した。しかし、ビジネス用途より個人用途が中心であった個人情報端末PDAの市場においては、カシオペアなどのHandheld PCが主流となるには至らず、やがて、個人情報端末PDAも含めた携帯情報機器全般の市場を席捲したSmart Phoneにその市場は移行、統合された


 
ハンドヘルドパソコン“カシオペア” (提供:カシオ)

【参考文献】
[1] Microsoft Announces Broad Availability of Handheld PCs With Windows CE
[2] 1996年11月 ハンドヘルドパソコン“カシオペア”北米で発売


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【最終変更バージョン】
rev.001 2017/5/28