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1962年 DTLの発売 (米国Signetics) ~集積回路~ |
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RTL( Resister Transistor Logic ) に続いて開発されたのがDTL( Diode Transistor Logic) である。DTLはダイオードの組み合わせ接続で論理機能を実現、バイポーラトランジスタで信号を増幅する回路である。(図1) 1959年に開発されたコンピュータIBM1409では、単体のダイオードやバイポーラトランジスタで構成されたDTL回路が使用された。[1] 1962年、Signeticsがダイオード、抵抗器、バイポーラトランジスタを搭載した集積回路DTL SE100シリーズを開発した後、Fairchildが性能、耐ノイズ性に優れ、高集積でコスト力も高い930シリーズを製品化、1964年には市場を圧倒した。(図2)[2] DTLはRTLの問題点である入力数の制約を緩和したが動作速度の課題は残った。動作速度を決める要因であるバイポーラトランジスタの飽和状態のベース電荷解放時間短縮のため素子や回路面の種々の工夫がされた。 DTLに続いて、1963年に性能面でもコスト面でも優位な集積回路TTL(Transistor Transistor Logic)が開発され、やがて論理集積回路の中心はTTLに移行していった。 |
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図1 2入力NANDゲートDTL回路図
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図2 Fairchild DTL triple-gate semiconductor devices
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