1969年以降
電電公社は通信機応用LSIの開発を積極推進
〜業界動向〜


  1. 1965年から電電公社(電通研)とIC企業間で電子交換機DEX-2用ICの共同研究が始 まった。
    先ずNECが参加したが、翌年富士通、日立、沖電気も加わり、設計及び評価は電通研 が、試作は各社が担当した。電通研は高温、高湿度の条件下での信頼性試験を行い その過程で各社間の競争を促進した。
  2. 1969年以降ではこの開発体制がさらに進展、DIPS-1(Dendenkousha Information ProcessingSystem)用ICの共同開発、1973年にはDIPS-2, 1975年になると電電公社 主導のVLSI共同研究が行われ、通産省主管下の超LSI技術研究組合に1年先んじた。
    電通研が機能、性能、信頼性の観点から研究、IC企業は製造技術の点から研究を進 めた。開発費の400億円は全部電電公社負担、通信機用64KDRAM(1977年完)、 256KDRAM(1980年完)を達成した。

    注)電通研は通信機用のDRAM開発、一年遅れでスタートした超LSI技術研究組合は基礎 研究に重点を置きIMDRAMを目標とした。

【出典】
1. 日本IC産業の発展史 金 容度著
2. ICガイドブック JEITA
3. 半導体産業 日本の復活 大見 忠弘
4. NECの100年 日本電気株式会社著


【移動ページ】
業界動向/該当年代へ


【最終変更バージョン】
rev.003