トレーニングキットもブーム化
三菱電機の「MELCS8/2」
同じマイコンキットに分類されるものでも、NECの「TK-80」が組み立てキットだったのに対し、写真に示す三菱電機の「MELCS8/2」はプリント基板に部品を実装済みの完成基板として発売された。この種の製品はトレーニングキットとかボードコンピューターと呼ばれ、自作派にも利用されたが、主として機器メーカー向けに販売された。
1970年代半ばに登場したこともあってCPUは8ビット系が主流。MELCS8/2の場合はインテル8080系の自社製チップ「M58710S」が用いられている。当時はまだ国産各社がインテル系やモトローラ系のコンパチブルチップが比較的自由に生産できた「古き良き時代」だった。 (三菱電機提供)