日本半導体イノベーション50選  (T-10 1980年代)

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DRAM三次元セルの開発と実用化

DRAMの微細化、大容量化に伴い、メモリセルの蓄積容量の低下がソフトエラー等のデバイス動作の基本問題となった。メモリセル蓄積容量増大のため、NEC開発のONO膜(1976年)等、種々の開発が行われたが、その後三次元構造セルによる抜本的な蓄積容量増大技術が発明・開発された。日立の小柳は、1978年にStacked Capacitor Cellを、角南は1982年にTrench Cellの三次元構造のメモリセルをいずれもIEDMでそれぞれに発表。これらの二方式のセルは共にその後のMega-bit以降のDRAM製品で広く採用され、DRAM基本技術となった。

スタックトセルの断面構造 トレンチセルの断面構造
(出典1) (出典2)

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日本半導体歴史館 対象展示室(1)「DRAMで立体セル構造を採用」

日本半導体歴史館 対象展示室(2)「DRAMの大容量化とCMOS化の進展、日本メーカが市場を席巻」

半導体産業人協会 ENCORE誌2006年10月号(PDF)「DRAM用トレンチキャパシタの発明と実用化経緯(1)」

半導体産業人協会 ENCORE誌2007年1月号(PDF)「DRAM用トレンチキャパシタの発明と実用化経緯(2)」

半導体産業人協会 ENCORE誌2008年10月号「DRAM用スタックドキャパシタ・メモリセルの発明と実用化経緯

M. Koyanagi et al., Technical Digest of IEEE International Electron Devices Meeting, pp.348〜351,1978. 

H.Sunami et al., Technical Digest of IEEE International Electron Devices Meeting, pp.806-808, 1982. 

写真出典1
Technical Digest of IEEE International Electron Devices Meeting, pp.348-351, 1978.

写真出典2
Technical Digest of IEEE International Electron Devices Meeting, pp.806-808, 1982.