日本半導体イノベーション50選  (D-4 1970年代)

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時計用低電圧CMOS ICの開発と量産化 

1971年、セイコーエプソン(当時 諏訪精工舎)は駆動電圧1.5Vの時計用CMOS ICの開発、量産化に成功した。当時としては画期的な低電圧動作の実現であった。
シリコン基板の表面不純物濃度や酸化膜の精密制御によりこの低電圧動作CMOS ICの開発、量産化を実現した。開発された低電圧、低電力CMOS ICが、その後の水晶腕時計の急速な発展を可能にした。
高集積化が進む半導体産業にとって消費電力低減は継続的技術課題であるが、当時としては画期的なこの超低電力CMOS IC技術の開発、量産化の成功は意義深い。

セイコークオーツ38SQW用
CMOS ICチップ写真
(セイコーエプソン提供)

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日本半導体歴史館 対象展示室

日本半導体イノベーション50選「電子腕時計の商品化」

半導体産業人協会 ENCORE誌 2009年4月号「クオーツ腕時計開発からC-MOS ICの内作化まで」(PDF)