日本半導体イノベーション50選  (A-4 1960年代)

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オールトランジスタ電卓の開発と商品化 

1964年4月、シャープ(当時 早川電機工業)は世界で初めてとなる、オールトランジスタ式電卓(CS-10A)の開発に成功し、発売を開始した。価格は53万5000円と車が買えるほど高価なもので、重量も25kgあったが、半導体の新しい市場を開拓する上で大きな役割を果たした。国内各社もこの市場に参入し、日本を中心にして激しい競争が生まれ、技術革新が進められた。このモデルには530個のトランジスタ、2300個のダイオードが使われていたが、その後はIC、LSIへと技術が進み、最終的には「ワンチップ電卓」へと進化していく。

CS-10A外観
(シャープHPより)

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日本半導体歴史館 対象展示室

志村資料室 「『半導体化』電卓のハシリ

電卓博物館 「CS-10」

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