日本半導体イノベーション50選 (A-2 1950年代)
トランジスタ式計算機の開発
1956年7月、電気試験所は日本で初めてのトランジスタ式計算機ETL Mark Vを試作、稼働させた。1952年のリレー式計算機ETL
Mark Tに始まる日本の計算機開発の系譜の中で初のトランジスタ式計算機である。
後継機ETL Mark Wを経て半導体本格採用の計算機技術は進展し、日本の計算機商用化へと繋がることとなる。現代のIT社会のインフラとなり計算機産業は大きく発展、高性能半導体や半導体メモリなどの半導体産業を牽引することとなった。
ETL Mark Vは、論理部に点接触型トランジスタ約130本、ゲルマニウムダイオード約1,800本を使用、主記憶部は超音波遅延素子を使用している。
ETL MarkV |
(コンピュータ博物館より) |
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