日本半導体イノベーション50選  (D-11 1980年代)

日本半導体歴史館トップへ

ノンラッチアップIGBTの発明と商品化

東芝は、ラッチアップ耐性を大幅に向上させ大電流動作が可能な構造のIGBTを発明し、1986年にノンラッチアップIGBTとして商品化した。これによりIGBT のパワーエレクトロニクス分野への適用が一気に加速し、今日ではIGBTはインバータ用に最適なデバイスとして、エアコン、洗濯機、冷蔵庫、IH調理器などの白物家電、エレベータ、ロボット、工作機等の産業用、さらに電気自動車など、広範囲に利用されている。
IGBT 実用化の端緒となったノンラッチアップ IGBT は、今日のパワーエレクトロニクス分野発展に極めて重要な貢献をした。

IGBT外形例
(東芝提供)

リンク欄

日本半導体歴史館 対象展示室

半導体産業人協会 ENCORE誌2009年4月号
「IGBT開発経緯(1)」
(PDF)

半導体産業人協会 ENCORE誌2009年7月号
「IGBT開発経緯(2)」
 (PDF)

中川コンサルティングHP 「パワーデバイス開発の経緯と将来技術」(PDF)