日本半導体イノベーション50選  (D-3 1970年代)

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電卓用CMOS LSIの開発と量産化 

1971年、東芝とシャープは電池駆動電卓用のCMOS LSIの共同開発を開始、1972年7月にLED表示のCMOS電卓、1973年には液晶表示型CMOS電卓「エルシーメート」を商品化した。1969年に東芝が開発した高集積、低電力のC2MOS( Clocked CMOS)技術が、この新しい電卓用CMOS LSIの開発、量産化を実現する鍵となった。
電池寿命を飛躍的に改善したCMOS電卓エルシーメートの製品化以降、CMOS技術と液晶表示が電卓の基本技術となり、ポケット電卓、カード電卓へと電卓の小型軽量化が急速に進展した。
この電卓用CMOS LSIの開発量産化がCMOS半導体技術発展の先駆けなり、その後、日本はCMOS技術で世界をリードすることとなった。

シャープ EL-805外観 東芝ワンチップ電卓用
CMOS LSIチップ写真
(シャープHPより) (東芝提供)

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シャープHP オンリーワンヒストリー「EL-805」