日本半導体イノベーション50選 (A-5 1960年代)
LSI搭載電卓の量産化
1969年3月、シャープ(当時、早川電機工業)は世界で初めてとなるLSI搭載電卓を発表し、量産化に成功した。新機種はマイクロコンペットQT-8Dと名づけられ、従来の機種に比べて圧倒的に小型、軽量、ローパワー、低価格の製品となった。
LSI 4個の開発と製造は米国のノースアメリカン・ロックウエル社が担当したが、同社の有するミサイル等の軍需応用技術が初めて民生分野に使われることになった。
この機種の発表は内外の半導体メーカーに対して「LSIの時代が到来した」という明確なメッセージを送り、半導体産業の転換に大きな役割を果たした。
QT-8Dの外観 |
(シャープHPより) |
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