1997年
BCC量産開始
〜パッケージング〜



BCC(Bump Chip Carrier)は、富士通社により開発されたパッケージで、1997年1月より16ピンタイプが量産化された。製法はリードフレームに凹部を設けAu→Pd→Ni→Pdのめっきを行い、ICなどの素子をダイボンディングとワイヤーボンディングを行い、トランスファーモールド成型後、リードフレームをエッングにより取り除きCSP(Chip Scale Package)を完成させるものである。下図左側がBCC構造の断面構模式図で、右図はボンディング後のSEM写真である。

BCCは小型であることからセルフインダクタンスやキャパシタンスがSSOP比で、夫々25%と80%の削減を達成するなど、通信系デバイスなどに向いていて、携帯電話など素子に適用された。


【参考文献】
米田義之;「富士通BCC技術の開発状況」’98ULSIパッケージ新技術シンポジウム
  各社CSP化最新技術と今後の動向, 半導体パッケージ技術研究会 ISS産業科学システムズ


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【最終変更バージョン】
2010/10/26