日本半導体イノベーション50選 (D-17 1990年代)
青色LEDの開発と商品化
1993年日亜化学はGaN /InGaN高輝度青色LEDの開発に成功、世界で初めて青色LEDを製品化した。1996年に日亜化学はこの青色LEDと黄色YAG:Ce蛍光体による白色LEDを開発、液晶パネルのバックライト光源に使われた。現在では蛍光灯を凌駕する発光効率を達成し、21世紀のあかりとして用途が拡大している。さらに1999年にはGaN/AlGaN超格子構造青色半導体レーザーの室温CW発振に成功し、世界で初めて青色半導体レーザーの市販を開始した。2003年にソニーから発売された世界初家庭用ブルーレイディスクレコーダ(BD)に搭載されBDの普及がはじまった。その後、ソニー、東芝、シャープ、ルネサスなど国内メーカーが続々と高出力レーザーを開発、商品化している。InGaAs/GaN青色LEDは、その後の青色発光デバイス、光ディスク産業の爆発的発展の基盤となった。
青色LEDの発光パターン |
(出典1) |
リンク欄
■日本半導体歴史館 関連展示室(ブルーレイディスクレコーダー)
■ENCORE誌 87号記事「青色LEDのノーベル物理学賞受賞と若干の私見」
写真出典1
“High brightness blue InGaN/GaN light emitting diode on nonpolar m-plane
bulk GaN substrate” J. J. A. P., vol. 46, pp. L960-L962, (2007)
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