日本半導体イノベーション50選 (D-14 1990年代)
組み込み用RISC SHマイコンの開発と市場開拓
1992年11月、日立はマルティメディア時代の組み込み用途に最適化した独自アーキテクチャ32ビットRISCのSHマイコンを開発、製品化した。独自アーキテクチャの開発にあたっては、「性能/チップサイズ、消費電力/性能、コード効率で世界一」という目標設定、組み込み用途へのアーキテクチャ最適化など、既存の32ビットマイコンとの明確な差別化と製品コンセプトの明確化が進められた。 また、応用開発のエコシステム構築も意欲的に推進された。SHマイコンはロードマップにそって系列製品の開発が進められ、デジタル民生機器、ゲーム機、自動車、携帯電話端末などの分野で幅広く採用され、日本発の世界水準の32ビットRISCとなった。
同時期にNECからも独自アーキテクチャの32ビットRISCマイコン V850が開発され、製品系列の充実が進んで、SHマイコンとともにデジタル民生機器、自動車分野などの組み込み用途で広く普及した。
SH-1のチップ写真 | SH-3の外形 | SH-4の外形 |
(日立製作所提供) | (ウィキペディアより) | (ウィキペディアより) |
管理運営 : 一般社団法人 半導体産業人協会 日本半導体歴史館委員会
〒160-0022 東京都新宿区新宿6−27−10 塩田ビル202号室 TEL:03-6457-2345 FAX:03-6457-2346 E-mail:info@ssis.or.jp URL:http://www.ssis.or.jp
掲載されている文章ならびに写真等、すべての項目について無断で転載・複写することを禁じます
Copyright (C) 2001-2012, SSIS All Rights Reserved