日本半導体イノベーション50選 (D-7 1970年代)
マイクロ波・ミリ波通信デバイスの開発・実用化
NECは1974年に低雑音GaAs MESFET(NE244)を、富士通は1976年に高出力GaAsMESFET(FLXシリーズ)を世界に先駆けて商品化した。1979年に、AlGaAs-GaAsヘテロ接合界面をもちいるFET (HEMT=High Electron Mobility Transistor) を富士通が発明した。これらは、高周波動作に優れ、衛星放送、移動無線など、マイクロ波・ミリ波通信分野の重要デバイスとして、世界中の通信システムに使用され、 世界の情報通信の発展を先導すると同時に、GaAsを中心として化合物半導体産業の発展に貢献した。
低雑音GaAsMESFETチップ写真 | 高出力GaAsMESFETマウント写真 |
(出典1) | (出典2) |
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■日本半導体歴史館 対象ページ(1)
低雑音GaAs MESFET 市販(NEC)
■日本半導体歴史館 対象ページ(2)
HEMT(高移動度トランジスタ)の発明(富士通)
■日本半導体歴史館 対象ページ(3)
高出力GaAs MESFET 市販開始(富士通)
■日本半導体歴史館 対象ページ(4)
衛星TV受信向低雑音HEMT発売(富士通・ソニー)
■半導体産業人協会 ENCORE誌2010年5月号
「 HEMTの開発」(PDF)
写真出典1
“Submicron single-gate and dual-gate GaAs MESFETs with improved low noise
and high gain performance”IEEE Trans. MTT, vol.MTT-24, pp. 300-305 (1976)
写真出典2
“GaAs Microwave Power FET” IEEE Trans. ED, vol. ED-23, pp. 388-394 (1976)
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